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統計から見る!企業のクラウドサービス利用状況

統計から見る!企業のクラウドサービス利用状況

統計から見る!企業のクラウドサービス利用状況(平成30年版)はこちら
ネットワークを通じてソフトウェアやデータ、ストレージを提供する「クラウドサービス」。
その概念が広く知られるようになって以降、人々の生活基盤の一部として徐々に浸透し、いたるところで活用されています。
インターネット上にスマートフォンのバックアップを残し、WEB上で電子メールを利用し、SNSに写真や動画を投稿する。今や私たちはクラウドを利用せずに1日を過ごす方が難しいと言っても過言ではありません。

このように生活の中に普及しているクラウドサービスですが、企業で扱う場合には慎重にならざるを得ません。なぜなら、導入のコストや運用の問題はもちろんのこと、機密情報の取扱いなど、セキュリティ面を充分に考慮する必要があるからです。

では実際のところ企業でのクラウドサービスの活用状況はどうなのでしょうか。
今回は総務省が公開している「通信統計動向調査」平成27年(2015年)のデータから現状を確認しましょう。

(出典)総務省「通信利用動向調査」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

クラウドサービスの利用状況(資本金別)

まず、こちらは資本金別に見たクラウドサービスの導入状況です。

クラウドサービスの利用状況(資本金別)イメージ

資本の大きい会社、つまり、規模の大きな会社ほどクラウドサービスの利用率が高くなっていることが一目瞭然で、特に50億円以上の大企業では、半数以上が全社的に導入しています。
自社内にシステムを所有し運用する「オンプレミス型」のサービスと比較して、クラウドサービスは初期コストをかけずに運用も容易にできることが、導入が進んでいる理由の一つだと考えられます。

クラウドサービスの利用状況(業種別)

続いて、どのような業種でクラウドサービスが利用されているのかを業種別に比較してみましょう。

クラウドサービスの利用状況(業種別)イメージ

まず、現時点での利用ユーザーとしては、これは少し意外に思われるかもしれませんが、最も情報管理が厳格であるはずの金融・保険業でも、高い割合でクラウドサービスを活用していることがわかります。
また、全体的にどの業種においても「今後の利用予定がある」まで含めると、過半数がクラウド利用に意欲的です。

具体的に利用しているクラウドサービス

では次に、具体的にどのようなクラウドサービスが利用されているのか見てみましょう。

具体的に利用しているクラウドサービスイメージ

クラウドサービスのユーザー内で利用しているサービスの内訳を確認してみると、50%以上のユーザーがクラウド上の電子メールを利用していることがわかります。次点でファイル保管、データ共有、サーバー利用、スケジュール共有と続いています。
利用率30%を超えるこれらのサービスは、クラウドサービス登場前からデータセンターにおいてあるサーバーを利用したハウジング、ホスティング環境で運用していた企業が多かったため、クラウドサービスへの移行に対する敷居が低かったのでしょう。
電子メールやスケジュール共有についてはそもそもインターネットなしでは成り立たないシステムですので、クラウドとの親和性が高く、早くから個人ベースでの活用が進んでいたことも、企業での導入が進んだ一因だと考えられます。

クラウドサービスを利用する理由

さて、それではどういった理由でクラウドサービスを導入するのでしょうか。
さまざまな理由が考えられますが、これも統計からみてみましょう。

クラウドサービスを利用する理由イメージ

トップは「資産、保守体制を社内に持つ必要がないから」という理由でした。
これは運用コスト、管理コスト、安定性などさまざまな要素を含んだ話だと思いますが、とにかく保持するモノやリスクを減らすことであらゆるコストを低減させることを期待しているためです。

次の「どこでもサービスを利用できるから」、「初期導入コストが安価だったから」については、「とりあえずさっと始めて、場所を選ばずに仕事ができる」といった一般的なクラウドサービスのイメージ通りの理由が挙げられています。

冒頭でクラウドサービス活用に慎重になる原因としてあげていたセキュリティ面ですが、逆に「情報漏えい等に対するセキュリティが高くなるから」をクラウド導入の理由としている企業が20%程度います。
セキュリティを不安視して導入を躊躇する企業がいる一方で、矛盾した回答のような気もしますが、これは一体どういうことなのでしょうか。

クラウドサービスの特徴の1つとして、基本的に「契約するユーザーの規模にかかわらず、一定のセキュリティレベルが保たれる」というものが挙げられます。つまり、なかなかコストがかけられない中小企業でも、大企業と同じレベルのセキュリティでサービスを受けることができるのです。
自社で高いセキュリティレベルを担保できない中小企業にとっては、クラウドサービスへの以降が、現状では最良の選択肢なのかもしれません。

クラウドサービスの効果

最後に、クラウドサービス導入後の効果についての調査結果をご紹介します。

クラウドサービスの効果イメージ

「非常に効果があった」「ある程度効果があった」のどちらかの回答があった企業が平均でも8割弱と、かなりポジティブな結果になっています。
初期費用や導入の手間が少ないことも、費用対効果という面で、好意的に受け入れられているのでしょう。

さいごに

一昔前まではシステムの導入といえば大変な手間でした。
しかし、自社内にデータやシステムを持つ必要がないクラウドサービスが普及した現在、最小限のコストで「とりあえず試してみて、効果がないとわかったらやめる」ということも可能になりました。

今回ご紹介したデータからも読み取れるように、クラウドサービスは、多くの企業で効果を生んでいます。
導入をためらっている企業様も、まずは使ってみてはいかがでしょうか。